ピレネー山脈で遭難した隊員が、アルプス山脈の地図で助かった理由

おはようございます!
過去に大流行したこちらの一冊、読んだことありますか?
賛否両論(イメージ的には”否”が多かった印象)のあった一冊ですが、
私が大好きなとっておきのエピソードがあります。

それが、優れた戦略の裏側には「ストーリーがある」というもの。

フレームワークやテンプレートを使って自社の戦略を説明するのではなく、
「何を」「どのように」の背後にある「なぜ」を重視しなければ、
本来のストーリーとしての戦略は語れない。

「何を」「どのように」よりも、「なぜ?」という質問。
私もキャリア・カウンセリングなどをするときに、一番大切にしているキーワードでもあります。

そういえば、過去にTEDのサイモン・シネックによる講演でも
【優れたリーダーは”なぜ”から行動を始める】という話がありましたよね。

「なぜ」から始め、「なぜ」から問い、「なぜ」から語る。

その重要性は言葉で語るよりも、このエピソードを知る方が納得できるはず。
なぜかというと、不思議なことに「事実」よりも、
「理由」がミラクルを起こしてしまうということもあるからです。

エピソードは少し長いのですが、是非最後まで読んでみてください。

ピレネー山脈を登山中に、猛烈な雪崩に遭遇してしまったある登山隊たちのお話。
雪山でようやく意識が戻ったときには、装備は飛ばされ、残っていたのは非常食が少々・・・
コンパスもなく、もう山から降りることなんてできないと、隊員たちが死を覚悟していたとき、ある人のポケットの中から一枚の地図が出てきました。

絶望の淵にいた隊員たちはこの地図を見て、気持ちを奮い立たせました。

尾根がこういうふうに走っていて、 周囲の地形がこうなっているということは、
どうもわれわれはこの辺にいるのではないか?
今、太陽がこっちから出ている。ということは、こちらのほうが東で はないか?
・・・とすると、こう行けば下山できるのではないか・・・・?

地図の上に道をつけ、なんとかストーリーを組み立てようとした隊員たち。

そしてなんとか下山しようと、地図の上につけた道筋を信じて、
それを頼りに困難を一つひとつ乗り越え、奇跡的に 下山することができました。

めでたし、めでたし・・・

・・・と。

そこまでは普通の話なのですが、この話の衝撃のオチ

それは、遭難してもう発見は無理だろうと諦めかけていた救助隊の人のもとに、
登山隊員たちがしっかり下山してきたこと。

「あの状況で、いったいどうやって戻ってこられたのですか?」と尋ねると、
リーダーは一枚「この地図のおかげで助かりました」。
救助隊員は笑って、言いました。

「こんなときによくそんな冗談を言う余裕がありますね。
これはアルプスの 地図じゃないですか・・・・」。

実は一生懸命に見て、印をつけ、必死に道を繋げていた地図は、
ピレネーではなくアルプスの地図だっ た、ということなんです。

 

「こうなるだろう」ではなく、「こうしよう」という断定

 

筆者はこの話を、以下のようにまとめています。

これがこの話の一番重要なポイントで、
ストーリーとしての競争戦略の一つの本質を物語っているのではないかと私は思います。
つまり戦略ストーリーというの は、きわめて主体的な意志を問うものだということです。
言い換えれば、戦略ストーリーは、前提条件を正確に入力すれば
自動的に正解が出てくるような環境決定的なものではないということです。

確かに、この遭難して自分たちが今一体どこに立たされているか分からない状態で
手さぐりで霧の中を突き進んでいくという状態は、
不確実な未来を自分で切り開いて突き進んでいくのと近いものがあります。

こうすればこうなるかな?という予測で動くのではなく、
この登山家たちのように、こうだからこうしよう、という強い信念があることが
自分の明確な意思や”ストーリー”を築いていく上で大切なのかも知れません。

とはいえ、この話も実際のところノンフィクションなのかは怪しいし、賛否両論あるかも。

しかし自分の中で「きっといつかこうなるだろうな」と思っているよりも、
「こうだからこうしよう」と信念を持って、次の一歩を踏み出せば、
実はそこに道ができてくる、ということもあるはず。
(信念というと大げさですが、明確な”意志”とも言えますよね)

 

 

自分が持っている目標リストの
「いつかこうできればいいな」と思っているものの中で、
今すぐにでも実証できるものはないか?考えてみることも大切だし、
それを実践してみることも大切。

しかしやっぱり、筆者の楠木先生がおっしゃっているように、
「こうだから、こうする」の前者の部分(こうだから、という仮説)が無ければ
ストーリーとしては成立しないことも明らかですよね。

自分の今の現状をストーリーにするのではなく、
自分にとって一番の成功ストーリーを描くことが第一歩なのかも知れません。

「”田中伶” が一番大成功した場合、なにが起こるのか?
そしてそのために、今のわたしは何をしているべきなのか?」

それこそが、私が心に留めておくべきストーリー。
自分の理想の物語を描くことは、意外と難しくないかもしれません。

 

As I Am.
Ray

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