「こうなりたい」よりも ”こんなふうに生きたい”という話。

おはようございます。
昨夜は久しぶりに私の大好きなNHKの5分間番組、
2355を見ることができて幸せな夜でした。
(最近、23:55に帰りが間に合うことがなかなか無いので、見れることがほとんどない..)

NHKのお気に入り番組といえば、色々たくさんあるのですが、
昔、ル・クプルが歌うテーマ曲の「縁は異なもの」が大好きだった
課外授業、ようこそ先輩!”という番組があります。

課外授業

著名人が母校である小学校に戻って、課外授業を行うというもの。
昔から「情熱大陸にいつか出たい!」と語る人が多い中、
私は心のなかでこの番組にこそ出たいと思っていたほど、大好きな番組。

その番組に、かなり前、私の大好きな作家さんである
石田衣良先生が出ていたことがあるんですね。
小学校の子どもたち相手に、自分がこれまで読んできた本の話をしたり、
作家ってどんな仕事か?を語る石田先生の課外授業。

 

傷つきやすくなった世界で (集英社文庫)/集英社

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沢山のワークに取り組ませていたこの授業の中で、
特に印象深いものがあったのですが、数年前に出版されていた
石田先生の著書「傷つきやすくなった世界で」で、このときの授業の話が書かれていました。

 

自分はこれからこんなふうに生きたい

二日目の午後が、今回の課外授業の肝である。
自分が苦しんでいることと自分のいいところ、このふたつの資料を元にして、「自分はこれからこんなふうに生きたい」というテーマで、しっかり作文を書いてもらうのだ。

原稿用紙

懐かしい作文用紙を前にしたら、自分だったらどんなことを書くだろう?
私の小学校の頃の夢は、小説家やパティシエだったことは覚えているけれど、
果たして「どうなりたい」ではなくて「どう生きたい」というテーマだったら…?

子どもたちがこの時、
どんなことを書いて発表していたのかは忘れてしまいましたが、
番組が放送されていた時期を考えると、
この子どもたちはちょうど今頃大学を卒業する頃なんですよね。

ということはきっと「さあ今から自分は何を仕事にするかな」と、
目の前に膨大にあるナビサイト上の情報とにらめっこしているのが、
あのとき「自分はどう生きたいか」という作文に頭を悩ませていた子どもたち。

この時の課題について、石田先生はこんなふうに書いています。

ほとんどの大人は、子どもたちにおおきくなったら、
なんになりたいかとひとつ覚えにきく。
そのとき大人が求めているのは、なんの職業につき、
どうやって金を稼ぐかという、単純な話にすぎない。

だから、もう一段まえにぼくはもどろうと思ったのだ。
こんなふうに生きていきたい。
それが先にあって、仕事はその延長線上にしかないはずだ。

この言葉には、納得してしまいました。

今目の前にある情報や「仕事」という選択肢は
何らかの自分の核の延長線上にあるものにすぎない。
逆に「自分に本当にあっている仕事」に出会おうと思えば
きっとその核から辿らなければ、どんなに厳しくても頑張れる仕事なんて見つけられない。

girls4

だったら、今この瞬間、その「延長線上」にいるはずの自分は、
元をたどればどんな「こんなふうに生きたい」像があったんだろう?と。

ついつい、考えてしまいます。

 

現実と夢(仕事と生きがい)のバランス?

実は石田先生は、同じこの一冊の中にある「仕事と生きがいのバランス」というテーマで、
果たして収入は不安定だけど、自分が心から好きな仕事を選ぶか?
それとも面白みはないけれど、安定した仕事を選ぶか?とい話を書いています。

多くの人間は自分の生きがいを簡単に捨てられるほど強くない。

という言葉を残しながらも、働くことに二者択一の答えなんてない、
労働と生きがいのバランスを自分のさじ加減でとりながら、
なんとか自分なりの仕事のカタチをつくることこそが大切だと。

私もキャリア関連のセミナーをする際は、
一体自分はどっちをとる?という話を積極的にしたり
私自身も昔この「二者択一」の問題に悩んだりしたこともあるのですが、
そもそも選択はその人にしかできないし、
その選択の先に待つ人生もその人のもので、その人自身を作るものですよね。

だったら、納得のいく選択をするためにも、
あらかじめ自分の「こんなふうに生きたい」は何なのか?を
整理して持っている必要があるはず。

プライベートと仕事をきっちり分けて、
自分で暮らしをコントロールしながら生きているのか?
仕事のオンもオフも境のない生活をして生きたいのか?
誰も思いつかないようなものを世の中に生み出していたいのか?
人がやりたがらないようなことを楽しめる生き方をしたいのか?
将来性をきちっと見て、何十年先も同じ事をしていられるぐらい
安定と安心のある生き方をしたいのか?

そのどれもが一人ひとりしか持っていない答えで、その人にとっての正解。

そして自分が「いま何故その仕事をしているのか?」の答えになるのが、
この ”自分はどう生きたいか” という問いの答えであって欲しいなと感じてしまいました。

久々に石田先生の本と、確か高校生の頃に見た
「課外授業、ようこそ先輩!」の番組を思い出しながら、しみじみ。

girls3

小学生だった私は、高校生だった私は、大学生だった私は、なんて答えただろうな?

 

As I Am.
Ray

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