「最近の若者は」論について思うこと

よく聞きますよね、「最近の若者は..」という言葉。
その後に続く言葉が一体何なのかが分からないだけに一概に判断できませんが、
そもそも「最近の若者」論で言われる若者って、何歳〜何歳ぐらいの話をしているのか?
そして 一体最近の若者は「どう」なのか?

「最近の若者は・・」と語ろうとする人ですら分かっていないのかも知れません。

本日の記事は備忘録・・・
というのも、最近「最近の若者は」論について、
どんな風に感じますか?どう思いますか?と聞かれることがあって
「うーん、なんだろう。」と悩んでしまったんですよね。

頭の中にパッと回答が浮かぶと思いきや、悩んでしまった。

その理由はひとつ。
私が「最近の若者は・・」と言われたことが無いからでした。

 

「最近の若者は」論の言葉遊び

 

つい先日、ネタックスのアラキさんとお話をしていて
この「最近の若者は」論について盛り上がりました。

そもそも「最近のおじさんは・・」と言い出しても
何もマイナスな印象は感じられないし、
そのあとに続く言葉を「なになに?」と聞こうとするのに、
「最近の若者は」と語り始めると、「ああ、また始まった」と思ってしまう。

ただの言葉遊びで、そのあとに続く
「最近(特に何歳〜何歳)の若者はどうなのか?」 という点を聞かぬまま、
なんとなく「甘い」とか「自由すぎる」とか「昔は違った」と
言われてしまうのではないかと感じますよね。

過去記事「意識の高い学生は有害という記事について」 では、
「意識の高い学生」が、自分をアピールしたり、頑張っている自分に
自己陶酔するあまり「意識の高い学生ww」 になっている、と。

言葉のあとに「ww」が二つ付くだけで、
何かを勘違いしているような、マイナスの印象があることが一目瞭然。
これって単なる言葉遊びに過ぎませんが、
「最近の若者は」と何かを批判しているすぐ横で
「 今の若者に負けていてはいけない」みたいな論争もあったり。

結局その文脈の意味が曖昧なまま、言葉だけが一人歩きしているようです。

 

「最近の若者」と言われたことありますか?

 

・・・と。
言っていても答えにはならないので、考えてみました。

もしもその「最近の若者は」に続く言葉が
「甘い」「礼儀がない」「自由」「社会を分かっていない」 といった
マイナスなことばかりだとしたら、その原因は何なのでしょうか?

昔と今、教育体制が変わったわけでもないし、
確かに縦のコミュニティは以前よりも減ってしまったけれど
むしろ昔より勉強するインフラは整っているようにも見えるし、
大学まで卒業する学生の数はずっと増えているはず。

じゃあ「社会人」としての常識を学ぶ場が少ないのか?といえばそうでもなく、
社会の中で「働く」ということを 意識できるアルバイトの経験も多いだろうし、
中にはインターンの経験をしている人 だっていますよね。

そう考えると昔よりずっとチャンスも機会も増えているし、
学生のうちから様々なセミナーに足を運んだり、
社会人と肩を並べていることは増えているはずです。

それなら、「最近の若者は」と今言う人たちだって
20代の頃は やんちゃで、自由で、お礼の挨拶も出来ない人だったのか?
それを忘れて「最近の若者」を指摘しているだけなのか?・・・

・・・そんな 風に考えてしまいますが、皆さんはどう思いますか?

「最近の若者は」と言われたことのある人も、
「最近の若者は」と口走ったことのある人も、それは「なぜ」なのか?
それに対してどうあなたはどう思ったか?

是非一度、考えてみてください。
(そして良かったらご意見をください)

 

私は「最近の若者」なのか?

 

最初の話に戻りますが、私が「最近の若者は」論になったときに、
「うーん、なんだろう?」と答えに詰まってしまったのは、
私自身、そういったことを直接言われたことが無いからでした。

もちろん、それを遠回しに言われたりしたことはあるけれど、
「最近の若者はなってない!」みたいなことを言われたり
WEB上でご意見をいただいたりということはありません。

ただ実際に「なってない」という言葉を掘り下げると、
「最近の若者には必死さが足りない」 とか「社会人としての自覚が足りない」とか…
やんわりまとめると”頑張りが足りない”ということが
指摘されているのかな?と、個人的には感じます。

でも「必死さ」という言葉は私にとって無縁なものでは無いし、
実際、師匠のもとで弟子入りしていた頃は、 師匠の元で沢山のことを学ぼうと
そして師匠の期待に応えようとなんでも「必死に」挑戦してきたし、
セミナーを企画して一人で学校でチラシを配っている姿は
きっと「必死」だったと思うし、(笑)

自分のポートフォリオを色々な会社に送りつけて
プッシュ型の営業で仕事をとろうとしているのも
大人から見ると「必死」 に見えているかも。
そして何よりこのブログを毎日休まず更新していることも、
どこからどう見ても「必死」な私の姿・・・。(笑)

さて。私はいわゆる「最近の若者」なのか?
いわゆる「やっぱりゆとり世代だから」と言われるポジションにいるのか?

・・・なかなか自分では分からないですよね。

 

「最近の若者」と言われるのは何のせい?

 

この話については、私もこれまで勉強してきた経営学や、
師匠である先生との対話、カウンセリングをしてきた何人もの学生たちから
学ばせていただいたことがあるので、ここでシェアしておきたいと思います。

「最近の若者は」論の裏にある(だろう)言葉、
「なってない」「甘い」「必死さが足りない」「常識がない」・・・

これらの原因を突き詰めると、
もちろん本人のやる気がなかったりといったことはありますが、
その裏にある大きな時代の変化として「 情報過多」があるのかも知れません。

例えば、何かについて知ろうと思ったらGoogle先生に聞けば良いわけで、
何かを比較しようと思ったら「比較サイト」なんてものがあるわけで、
レポートだってWeb上から情報を持って来たりできちゃうわけで 。

自分で足を使ったり、お金を使ったり、労力をかけなくても
色々な情報が手に入りますよね。

それに加えて、物質的なもののハードルも下がっています。
これは昔、師匠とお話していたことなのですが、例えば昔だったら
「あの店でイタリアンを食べるために頑張って稼ごう」みたいな
分かりやすい目標を持つことができた。
生きていくために「頑張る理由」がどこにでもあった。

だけど今では、「早い、安い、うまい」がそこらじゅうにあって、
そこそこのお金を稼げば生活もなんとか出来たり、290円でドリアが食べられたり。
自分で家を借りれなくても、たとえばシェアハウスがあったり。

この仕事が無理なら、あの仕事をすれば良いし、
あの仕事が嫌いなら、この仕事をすれば良い。
あの店が気に入らないなら、この店に行けば良いし、
この人が気に入らないなら、あの人に頼めば良い。

情報にしても、モノにしても、 何にしても、
とにかく代わりになるものがいくらでもあるんですよね。

その一つのものに執着しなくても、 自分の身体ひとつに頼らなくても、
何にしても代替品があって、とにかく「サプライヤー(供給者)」が多すぎる

そのことが良いことか悪いことかは別にして、
まさにこの状況が当たり前になっている若者たちの姿こそが、
サプライヤーが今と比べて少なかった若者時代を送っていた人たちにとって
甘いとか必死さが足りないと見えているのではないでしょうか?

 

寿司屋の弟子っ子が最近の若者に見えない

 

師匠から「サプライヤー」という言葉を聞いて、なるほどな、と思いました。
これって、マイケル.E.ポーターの「5フォース」から考えてみると、
結局自分の置かれている環境において「自分の交渉力」が一番高いのかも。
(だとすると問題は「自分の交渉力が高いこと」が周りに伝わっているということ?)

こう考えてみると、私が「最近の若者」と言われたことの無い理由が
少しだけ分かったような気がしました。

それは、師弟関係において、自分の交渉力は0に等しいということ。

たとえ「気に入らないならやめれば?」と言われても、
その師匠以外に同じことを教えてくれる人はいないので「代替サービス」が無い。
代わりがいないので、必死に その人についていこうとする。

私が弟子入していたときはまさにそうで、
叱られることも、みっちり指導されることも、
その師匠以外にはしてもらえなかったことでした。

もしかすると世の中に「師弟」という関係性がもっと増えれば、
「最近の若者は」論なんて無くなるのかも?

例えばお寿司やさんで、尊敬する大将のもとで修行している弟子っこたちを見て、
「最近の若者は・・・」なんて言う人、きっと少ないはずですから。

 

 

「最近の若者は」論について、思うところを書いていたら、
またまたこんなにも長くなってしまいました・・・!

「最近の若者は」と言われたことのある人、
「最近の若者は」と言ったことのある人、
皆さんにとっての納得のいく理由はどこにあるでしょうか?

最後まで読んでいただき、本当に有り難うございました!

 

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